ささやかですが、前橋瀬川クリニックに、病室を設けました。
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前橋広瀬川クリニックは、法律的には「診療所」ですから、最大19床のベッドしか持つことができません。
少々少ないベットですが、フルに利用して、当院の得意分野の腎臓病、リウマチ・膠原病の患者さんだけではなく
クリニックのまわりに住んでらっしゃる患者さん、近隣の先生方が診てらっしゃる患者さんにも
利用していただきたいと考えています。
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しかし、いかんせん19床は少な過ぎます。何とかうまくベット・コントロールしたいとは思っていますが、
これはそう簡単な作業ではありません。
患者さんの中には、病気の重い方、軽い方、自分で動ける方、介助が必要な方等々、様々な方がいらっしゃいますので、
ベッドが空いていれば入院していただける、というものでもないのです。
ということで、患者さんみなさんの希望を、完全にはかなえられないというのが現状なのです。
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それから、私たちの病室は、療養型ではありませんので、患者さん一人当たりの占有面積は広くありません。
つまり、長期療養には向いていません。
入院患者さん、および家族の方は、病院は日常生活をする場ではなく闘病する場、医療を受ける場であるということを、
認識していただく必要があると思います。そのための環境(healing environment)は、まだ充分に整っているとは言えませんが、
かなりの機器はそろえており、少しずつ充実してきていると考えています。
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また、私どものクリニックは19床に対して、看護師7〜8名(正看4〜5名、准看3名)、看護助手3名を
配置して、鋭意患者さんのケアに当たっていますが、それでも重症患者さんや、看護度、介護度の高いが多いためか、
看護が充分に行き届かないことがあるかかも知れません。
これは、欧米に比べて看護師の配置が圧倒的に少ない日本の病院・診療所では、
手間のかかる最新の医療を提供しようとすれば、どこでもぶち当たる問題なのです。
このような時は、家族の方に付き添いをお願いすることがあるかも知れません。
つまり、前橋広瀬川クリニックは、いわゆる完全看護ではないということも、
入院前にご認識いただきたいと思います。
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このように、いくつかの問題はありますが、今よりもさらによい医療を目指して、職員一同日々研鑽を積んでいますので、
このような点をご理解いただき、充実した入院生活を送ってくいただくことを、私たちは願っています。
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