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第7回「糖尿病の内服薬(飲み薬)の基礎知識」

     糖尿病の治療薬には内服薬と注射薬がありますが、今回は内服薬についてお話をしたいと思います。糖尿病の内服薬による治療は、2型糖尿病の方が主な対象となります。
     2型糖尿病の成因には、インスリンの分泌低下(特に食事後すぐのインスリン分泌反応の低下)とインスリンの作用不足があります。そこで日本糖尿病学会では、図のように治療薬を作用別に分けて記載し、非専門の先生方も糖尿病患者さんの病態毎に内服薬を選択しやすいような図を作成し、情報提供しております。2つの病態を正確に診断するには、血中のインスリン濃度の測定などの検査が必要となります。そこで簡単に判断するには主に肥満を伴う方々は、インスリン抵抗性(インスリン作用不足)を改善する薬剤、肥満の無い方はインスリン分泌を促進する薬が初めの選択薬になろうかと思います。糖尿病の薬剤にも低血糖などの特有な副作用が出現する可能性がありますので、薬の副作用に関しては主治医の先生や薬剤師さんから必要な情報提供していただいてください。
     また血糖値のもとであるブドウ糖の小腸からの吸収をゆっくりさせたり、尿への排泄を促進する薬剤も今年から使用することが出来る時代となりました。特に最近使用できるようになった尿へのブドウ糖の排泄を促進する薬剤は、低血糖とともに脱水などの副作用で脳梗塞の引き金となったりして重篤な状態になることも稀にはあるようです。このような薬剤は、腎機能が正常で若い、肥満を伴う患者さんがとりあえずの治療対象と考えられます。

    (文責:前橋広瀬川クリニック 糖尿病外来担当 清水弘行)

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