リウマチ・膠原病、腎臓病、血液浄化(透析など)・糖尿病などの専門分野と地域医療の医療法人社団三矢会 前橋広瀬川クリニック

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■第3回「糖尿病の合併症について知りましょう!」

     糖尿病の主な合併症は、血管障害ですので、糖尿病は“血管の病気”ということもあります。血管には細い血管と太い血管がありますが、その双方に高血糖による影響が出てきます。からだのなかで細い血管が豊富に存在する眼の網膜、腎臓や神経が障害されて、糖尿病の三大合併症が出現します。また太い血管では、動脈硬化が進展し、血管がつまってしまう病気(閉塞症)が体のいたるところで生じてしまうことになります。 細い血管の障害は、糖尿病になり、血糖値の高い状態が継続するとその期間と程度に比例して増加してきますが、太い血管の障害は、糖尿病の予備軍の段階から進行してくるとされていますので、早期からの予防が大切です。

 

    <細い血管の病気>

    � 〔嵋貍鼻陛�尿病三大合併症のうちの一つ)
     網膜症の発症のはじめは、小さな出血やむくみで始まりますが、この時期には全く自覚症状はありません。網膜中心部の黄斑という場所が障害を受けないとなかなか自覚症状は出ません。しかし病気が進行してしまうと、眼球の硝子体の中への出血や網膜の剥離が生じてしまうと、目がかすむ、ぼやけて見える等の症状が出現、失明の原因になります。
    最初は自覚症状がない場合が多いので定期的に(最低1年に1回は)眼科医の診察を受けてください。自覚症状(視力障害)が出現してからでは、眼科的治療を始めても視力の完全な回復は難しいことがあります。網膜症が進行した場合には早期に眼科的治療(レーザー治療など)が必要となります。

 

    �◆/嫋鼻陛�尿病三大合併症のうちの一つ)
     腎臓は体の中の老廃物を体の外へ排出し、尿をつくる“ふるい”のような臓器ですが、この血管が高血糖により障害を受けると尿中に早期には蛋白の一種であるアルブミン、進行すると蛋白が漏れてくるようになります。さらに病気が進行すると、腎不全の状態となり、むくみや貧血が生じます。一度、腎不全となってしまうとあまり効果のある治療法がなく、腎臓の機能の回復はあまり期待できませんので、進行してしまった際には人工透析による治療や腎臓移植が必要となります。
     尿中アルブミン排泄量;健康な腎臓からはアルブミンは極わずかしか尿の中へ漏れ出てこないのですが、糖尿病性腎症がはじまると早い時期より尿の中へもれ出てくる量が増加してくるようになります。
     尿蛋白;試験紙を使う簡単な検査ですが、アルブミン尿の次に出現してきます。尿蛋白が(±)でも、腎症としては比較的進んでいる時期と考えられます。
     血中クレアチニン (Cr) 値;筋肉由来の腎から排泄されるたんぱく質ですが、腎臓の機能が悪くなってくると尿の中へ排出されにくくなり、血中の濃度が上昇するために腎機能を評価できます。蛋白尿に続いて最後に異常が生じる検査所見です。この値が、6 mg/dl 近くになると透析治療を行わなくてはならない状態と考えられます。

 

    �� 神経障害(糖尿病三大合併症のうちの一つ)
     体の感覚をつかさどる神経が糖尿病により障害されるとしびれや痛み、電気が走る感じが出現します。「足の裏に紙がはりついているような感じ」とか、「砂利の上を裸足で歩いているような感じ」といわれます。神経症状は、脳から遠い、足の先から左右、ほぼ同じように出現してきますので、このような症状は足先からは始まり、両足に同じように出現し、進行すると手にも症状が出現します。病気が進行すると全く痛みを感じなくなってしまう場合もありますので、けがや火傷に気がつかれないこともあるため、注意が必要です。傷が膿んでしまい最悪の場合には切断が必要になる糖尿病性の壊疽(えそ)の原因にもなりえます。
     代表的な神経機能検査としては、外来診察時に行わせていただく膝やアキレス腱の腱反射の検査、振動を感じる感覚の検査などがあります。

 

    <太い血管の病気>

    � ‘位�硬化
     心臓から出ている太い血管、いわゆる木の幹の部分です。に動脈硬化がおこると様々な合併症がおこります。特に糖尿病と関係が深いのは心臓におこる心筋梗塞、狭心症です。また脳の血管に動脈硬化があると脳梗塞をおこしやすくなります。足の血管の動脈硬化では少し歩くだけで足が痛くなる閉塞性動脈硬化症があります。  当クリニックでは、上腕と下腿にセンサーをつけて手と足の血圧の比や脈の伝わる速さを測定したり、頚動脈の超音波検査を行うことにより、動脈硬化の進展や状況を評価しています。

(文責:前橋広瀬川クリニック 糖尿病外来担当 清水弘行)
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